ですから、この方法が絶対に効果があるとはいえません。また、住んでいるのはニュージーランドのオークランド市ですから手に入るエッセンシャルオイルなども特有のものでしょう。
１、私の疥癬の原因
今回は２度目ですから潜伏期間が２週間くらい。２週間前の感染、接触のチャンスを探ってみます。私の場合、古着屋の試着しか考えられませんでした。疥癬原虫は人体から離れると三日以内に死滅します（湿気の高い通常の気温で）。私は多分、疥癬原虫がたっぷりの汗ばんだ試着者の後、数時間か、一日以内に試着したのではないか、と思っています。
２、疥癬感染の発見
夜間陰部（膣のわき）が痒くなり小豆大の皮疹を一つ見つける。二日後には両脇に５個になる。それと同時期に、乳房わきに発赤疹、数個。そして、両脇の下、へそ、腹部、臀部に計１５個くらいの発赤疹。
最初はノミだと思いましたが、ノミにしては腫れが弱いなと思っていました。（ニュージーランド、不潔そうな場所には結構ノミがたかっています。日本では見たことがなかったのに。）
発疹が１５個に増え、その場所も限定されていたのでネット検索開始しました。えっ、乳房外パジェット病（皮膚がんの一種）？？ 発疹の部位は同じなのです。そのうち胸にぽつぽつと新しい皮疹ができたので、こんなに進行が早いはずはない。疥癬しかないとさとりました。
３、対処
私は５年前に、老人ホームで働いていた時に疥癬に感染したことがあります。その時にナチュロパスから処方されたものを実行しました。
ここで使うエッセンシャルオイルは１００％ピュア、オーガニック、高品質のものです。そうでなければ、意味がありません。
一日目
２０滴 ラベンダーエッセンシャルオイル（Abusolute Essentialというニュージーランド製のもの)
エクストラバージン オリーブオイル ３０ｍｌ
これを小ビンに入れてふったりして良く混ぜます。
夜、入浴後、この液体を全身に塗り込みます。顔と頭以外全部です。指の間、耳の前後、脇の下、へその穴、肛門のひだ、陰部のすみずみも忘れずに。
そして、全身をおおいます。ズボン、長袖、手袋、靴下をはき、布団で就寝。
２日目以降
２０ｍｌ ウオッカ（Vodka)２０ｍｌ アルコール分４０％
１０ｍｌ エクストラバージン オリーブオイル
１０滴 ラベンダーエッセンシャルオイル（ブランド名Absolute Essential )
１０滴 ジュニパー（Juniper)エッセンシャルオイル（Absolute Essential)
これらを良く混ぜて患部に塗ります。
＊私は手元にジュニパーエッセンシャルオイルがなかったので、ウオッカ、オリーブオイル、ラベンダーエッセンシャルオイルだけを使いました。
＊二日目以降は全身に塗る、全身をおおうという指示ではありませんでしたが、不安だったので、二日目、三日目の入浴後、就寝前に、この３種類を混ぜたものを全身にぬり、一目と同じようにして寝ました。そのためか、ちょっと皮膚負けしてしまいました。
洗濯、着替え
身に着けた服、シーツは毎日交換しました。
４、経過
二日目は３，４ヵ所の発疹が首に出ました。その後は新しい発疹はありません。右手の平、親指と人差し指の間のシワの部分に疥癬トンネルがあらわれました。三日目は人差し指と中指の間に疥癬トンネル。
疥癬トンネルが目に見えるようになるまでに、雌の疥癬原虫が皮膚にもぐってトンネルを作ってから少なくとも数日かかると思われます。私の場合、疥癬トンネルが目に見えるようになる前に、発疹の段階で自己判断し対処したので、治療の後に疥癬トンネルを見つけることになりました。
私の担当のナチュロパスは、手足のツボの電流を測定し、体の細かい異常を発見でき、治療法も確認できます。一日目の全身塗布から三日後に受診しましたが、私の疥癬は死滅、卵も死んでいる、と断言されました。
一日目の塗布から一週間後の今日、新しい発疹はありません。もともと蕁麻疹、湿疹体質なのでうっすら赤くなったりしますが、数時間後にはひいていきます。疥癬ではないでしょう。かゆみは一週間後の今も続いています。特にわきの下。
５、精神的に
気分的な問題ですが、いまだに毎日服は交換しています。トイレの後は家族にうつらないようにと便座をアルコールでその都度拭いています。もう必要ないんですけれど。きっと、あと一か月もすれば疥癬のことも忘れて日常生活が送れるようになると思います。
６、一般的な治療
ニュージーランドではPermethrinを含んだクリームが薬局でも買えて便利ですが、私は化学物質に弱く、副作用も心配なので、まず自然な方法を試しました。もちろん、自然的な方法で対処しきれない場合は普通の医療薬品を選択します。
＊私の疥癬経過を事実のままに記載しました。この経過は私固有のものですから、すべての人に適応するとは限りません。質問などにも対応はできません。
