2018年7月15日日曜日

算数 たすき掛け

中学まで、自分は算数は得意なんだと思っていたが、高校に入ってすぐに、そうではないことが分かった。高校数学は全く理解できなかった。毎日のように数学の時間があったが、その時間を別のことに費やしていたら、どれだけ有意義に過ごせただろうと思う。それは、数学の時間に限ったことではないけれども。

今でも使う算数といえば、お調理の時に使う分量の換算に”たすき掛け”。

例えば お料理の本に4人分の材料がでていたとして、それを5人にするとか、7人分にするとかといった場合。または味噌を作るときの米、大豆、塩の量。いつもは4キロ作っているが、タッパーの大きさによって5.5キロにするというときに、この”たすき掛け”はとても役立つ。

これを習ったのは、確か中学の2年生だったと思う。私はほとんど学校を休んだことはなかったが、たすき掛けを習う日に風邪で休んだ。親切な数学の先生が、ここは大事だから、○○さんにきいておくといいよ、とアドバイスしてくださった。単純な計算だけれども、知らなければすっとこの計算に苦労していたかもしれない。

幸い、この親切な数学の先生のおかげで、味噌作りも、パン焼きも難なくできる。ありがたい。

これまでの私の生活で、このたすき掛け以上に算数らしき算数を使う機会はなかった。看護師、保健師として働いていた時も四則計算を正確にできれば困ることはなかった。

高校の授業はほとんどが受験のため。もともとその分野が不得意なら、そこにどれだけ時間を費やしても、集中もできないし効果も上がらない。十代の貴重な時間をそんな風に使うなんて、なんてもったいないことだろうと思う。


15x15cm Acrylic on Canvas




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